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「ウォーリアー」

「ウォーリアー」

監督、原案、脚本、ギャビン・オコナー
出演、ジョエル・エドガートン、トム・ハーディ、ニック・ノルティ、ジェニファー・モリソン

アルコール依存症の父親(ニックノルティ)から逃げ出した母と次男(トムハーディ)、父親の元に残った長男(ジョエルエドガートン)3人が総合格闘技を通して家族の絆を取り戻す物語というと美しいがそう簡単な話しではなかった。

父親の元を離れた後、貧困のため母親の病気治療ができず死なせてしまった次男は軍に入隊、除隊後総合格闘技の世界的大会に出るために元ボクサーだった父親の元を訪れるが、戻ってきてくれたことに喜びを隠しきれない父親の思いとは裏腹にトレーナーとして以外は交流を拒む。
父親の元に残った長男だが、当時レスリングの選手として父親の期待を一心に受けていた次男が出て行ったことで、その目が自分に向けられるのではないかとの思いもあった。長男は家庭を持ち物理教師として順風満帆の生活に見えたが、重篤な病気の娘の治療費が家計に大きな影を落とし、自宅を手放さなければならない事態となる。
治療費捻出のため街の格闘技の大会に出ては賞金を稼ぐ生活を送っていた。そんな仕事が勤め先の学校で問題になり休職となり収入も途絶え、大きな格闘技の大会での賞金をかけ本格的なトレーニングを始め、大会の出場権を得るが実績のなさから一回戦も持たないとの評判で本戦を迎え、二人はリング上で相対する。

父親が白鯨の朗読をする場面が時折出てくるが、その意味がわからずあれこれ検索していたら、「父親にとっての白鯨は過去の自身、次男にとっての白鯨は父親、長男にとっての白鯨は次男」という解説があった。なるほどなぁと感心して納得。
次男は母親と自身の人生を狂わせた父親を許せず、一緒に家を出てくれなかった長男にもわだかまりがあり、軍に従事しイラク戦争での出来事も含めてその心が解ける事など考えられない屈折ぶりで、トム・ハーディの後半の戦いぶりは鬼気迫るものがあり苦しくなる、僧帽筋ムキムキの身体作りも凄い。
大会1日目が終わった時次男の投げかけた言葉でアルコールを絶っていた父親がアルコールに手を出し泥酔してしまう場面でのトムもとてもいい。
日本では劇場未公開、一昨年DVD化された作品、見てよかった。

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by okazu1234 | 2017-02-28 18:00 | 映画 | Comments(2)
Commented by にこ at 2017-03-12 12:00 x
この頃、古いのもよく見てるね。この作品は私も見たいと思っていて、先送りになってる物件ですわ。
なにせ、トム・ハーディだもんね〜!
それにしても、ワタクシこんなに長く文はかけません。えらいなあ。
インスタの方がひとことで済むので楽チンでいいなあと思ったら、もうブログの更新ができなくなりました。はっは〜!
Commented by okazu1234 at 2017-03-13 20:35
やほっ。なんかさ、古いの忘れてるんだよね。
にこちゃんは覚えてる?

ここには劇場鑑賞したものを覚書に書いて、Instagramは古いものをみなおしたのをあげて、、って思ってたのだけど、すっかり混ざった(笑)

ウォーリアーは劇場公開されていなくて観てなかったんだよね、熱いうちに書いておかないと忘れてしまうと思ってダラダラ書いた。
思ってたより良かったから♡トム・ハーディだし、えへへ。
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