岡崎市「滝山寺」「滝山東照宮」

神社仏閣覚書

「滝山寺」

岡崎市滝町山籠107
山号、吉祥陀羅尼山
宗派、天台宗
本尊、薬師如来
創建、天武天皇時代(673-686年)
開基、役小角

岡崎市の山の中にあるお寺と、その隣にある東照宮です。
私の10月のテーマは「徳川家康公所縁のお寺と神社を訪れる」でした。
少し調べて行きましたが、沿革を読み宝物殿を訪れたところ、思わぬ壮大な歴史ロマン!
源頼朝公の顎髭と歯が収められている運慶作といわれる観音菩薩像(レントゲン撮影し発覚、その後重要文化財指定)、織田信長から家康への書簡など、広いとはいえない宝物殿に素晴らしいお宝多数。
徳川家所縁のお寺になぜ頼朝公所縁の観音様があるのか?
頼朝公と熱田神宮の繋がりなどなど、日曜日にはガイドさんがおられ詳細を説明してくださいます。
是非、日曜日に訪れてみてください。

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滝山寺縁起によると、奈良時代天武天皇の命で役行者(役小角、奈良時代の伝統的な山岳修行者)が青木川で拾った金色の薬師如来像を祀る吉祥寺として創建したとされる。その後寺は放棄され荒寺となる。
保安年間(1120-1123年)天台宗の仏泉上人永救が物部氏の保護を受けて再興し、次いで熱田神宮大宮司藤原南家の保護を受けていたという。
この時期より、山岳信仰の場であった吉祥寺が寺院としての形態を整えたものであるとされている。
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・ここまでもとても興味深いが、この後がもっと面白い!
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平安時代末期から鎌倉時代初期の住職であった寛伝(1142-1205年)は、熱田大宮司藤原季範の孫で、源頼朝の従兄弟であったため、頼朝による大伽藍の造立がなされるなど鎌倉幕府の庇護を受けた。
また寺に伝わる観音菩薩及び両脇侍像は頼朝の三回忌にあたる正治3年(1201年)寛伝が頼朝追善のため仏師運慶・湛慶親子に作らせたものといい、様式的にも運慶一派の作と考えられている。
寛伝は足利氏宗家初代当主足利義康の義兄弟でもあり、足利氏本拠地である下野の満願寺住職を経て滝山寺住職となった。
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・滝山寺宝物殿に日曜日だけ在中されているボランティアガイドさんから、わかりやすい系譜を見せて頂き説明を受けました。
8月に鎌倉の寺社訪れ、鎌倉幕府とは?を知るべくあれこれ本を読んでいた私はこの時点で体温上昇。
さらに続きます。
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その後、藤原季範の子孫にあたる三河守護足利氏の保護を受け、12世紀に三河国司藤原憲長と滝山寺の間で阿知和郷の帰属が争われたが、熱田神宮の藤原範忠により、滝山寺領として定められた、歴代この地の有力者に庇護され、鎌倉時代に412石を得ていた。貞応元年(1222年)足利家3代目当主足利義氏が本堂を造立。
南北朝時代には足利尊氏の庇護を受け重要文化財の本堂が作られた。
しかし、臨済宗を重視する室町幕府の方針の影響などで滝山寺の勢力は衰えた。
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・寄棟造、檜皮葺の本堂は重要文化財指定されています。
同じく重要文化財指定の山門は本堂より離れた滝町の集落の入口に位置していて、入母屋造、こけら葺の楼門、左右に金剛力士像、鎌倉時代末期〜室町前期の建築様式。
この日は日曜日、山門の下に小さいこども神輿が並べられていました。
秋のお祭りでしょうか、まわりは芝生の広場なっていてベンチなどもあり、
地域の皆さんの憩いの場なっているのでしょうか、とても素敵な風景でした。

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山門から本堂まで1キロ弱ほどあります、
この山門から境内だったのでしょうか、現在は滝町集落があり、普通の住宅地となっていました。

続きます
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近世初期には徳川家康庇護を受け、412石を得て復興。徳川三代将軍家光の治世に寛永寺を創設した天海の弟子亮盛が寛永寺の子院であった青龍院住職と兼務する形で滝山寺住職を務め以降勢力は増し正保元年(1644年)には徳川家光の命で、岡崎城鬼門にあたる滝山寺境内に「滝山東照宮」が創建され200石の加増を受けた。
明治維新後は石高がなくなり、東照宮も独立するなど、規模が小さくなり、歴代住職の墓は弘願寺の裏に置かれている。
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神仏習合でしたが、明治政府の神仏分離令によって、仏教寺院破壊運動が起き、滝山寺の様々な建築物も壊されてしまったようです。
では、亡くなって東照宮となった家康公は神様?よくわかりません、奥深いです。
滝山寺の本堂と山門が残されていて良かったです。
(仏像などは本堂の裏か蔵にあり無事だったのことで、歴史的価値のあるものとして認められたのは近年になってからだそうです)

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滝山寺、滝山東照宮の参道、駐車場から上がって行くと写っている石段の倍はあります。
歩きやすい靴で行きましょう。

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by okazu1234 | 2016-10-24 18:53 | 旅は道連れ | Comments(0)
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